松の剪定



琵琶湖に伸びる古木の松の剪定。はしごとはしごに足場板かけたり、ぶら下げたロープに足をかけたり、命綱に身を任せたりしながら、ひと枝ずつ剪定していきます。琵琶湖から吹く風を全身に感じ、古木にふれさせていただくと、身体が溶けていき時間の流れが変わるようなとても心地よい感覚に包まれていきます。

空の量の調整

京都市内の寺。
背景となる高木の強剪定。
敷地が広いため背景となる樹木は数年サイクルで順番に剪定しています。
今回は25m上空にそそり立ったナナミノキの高さを5mほど下げました。
またその隣に見える高さ15mのシラカシの裏面を手の届く位置まで取り込み、新しい枝がそこから伸びるように剪定しました。
どちらの木も数年後にまた登って作業できるように気をつけて枝を残してあります。
強剪定しながらも書院から景色を見た時、どこを剪定したかわからないようにみせるのが重要です。
空の量が多くなり書院へ差し込む光の量が増えました。


フジバカマの挿し芽

源氏藤袴会のご指導もとフジバカマの挿し芽を行い、
約200株の苗をいただきました。
今後一ヶ月間、養生・発根させ6月には
嵐電龍安寺駅・宇多野駅に定植やひとまわり大きな鉢へ植替える予定です。

今は絶滅危惧種に指定されている京都自生種のフジバカマですが、
源氏物語にも登場するように、昔の人々にとっては身近な野花であったようです。

フジバカマがのびのび育つことができる状態はどのへんなのか?
時代の流れによる野花の育つ草地の消失や利用方法の変化を受け入れつつ、
自然環境とわたしたちの生活環境の間にその状態を見つけようと思います。

古典文学に登場する野花たちを特別な存在にすることなく、
ただ、千年前の人も同じ香りを嗅いでいたと感じたい。

茶道口の奥の見せ方

この茶室では気候のいい時は茶道口奥の戸を開けたまま茶会を行います。 茶席に入ろうとする亭主の姿が逆光の中に清々しく見えます。 茶道口から見える景色の剪定は手を加えた感じを見せないように、でもしっかりと光が入るように心がけ行いました。

京都の街が一望できる防風林

右京区にある寺の高さ20mの3本のヒノキの剪定。寺の本堂に対して南東の方角に植栽されています。
台風が大阪を抜ける時、京都に南東から強烈な風が吹きます。その時の建物の被害を抑えるため、先人はこの方角に防風林としてヒノキを植えてくれました。
数年に一度剪定をし、次の世代の庭の世話をする人がちゃんと登れるように足場になる枝を育ておきます。

幸せと使命感と青竹

年末恒例行事。手洗いの柄杓を青竹に交換しました。
何年もほぼ同じ日に交換しています。今年も無事に終えられました。
毎年同じ時期に同じことを続けられることに幸せを感じます。同時に使命感も感じます。
今年もお世話になりました。ありがとうございました。

ねこ車と三又

施主様の思い入れのある重さ1tほどの植木の引っ越し。
クレーンなどの重機が入れない庭でもねこ車と三又があれば安心。

コンクリートの下は土

祭り前の境内の剪定。
街中のビルの谷間にある神社。街の喧騒とコンクリートに囲まれた神社の佇まいが好き。
視界を狭めて、耳を塞ぎ、樹木の下にある土と境内の真上の空がつながっていることを感じる。

ハサミとノコギリで伝える

琵琶湖に伸びる松の剪定。
幹の動きと枝の流れにこれまでこの松の世話をしてきた先人の思いを感じます。
そして、今日のハサミとノコギリの枝への入れ方が後の誰かへのメッセージとなります。
あっちへ伸ばそうか、こっちを育てようか、これが育ったからここは取ってしまおうか。
ぶつぶつと見えない人と松と話をしながら、仕事をしてます。

大工さんの仕事

20年ぶりのマツの支柱交換。
大き過ぎて手に負えないので、出入りの宮大工さんにお願いしました。
手早く丸太で足場を組み、ジャッキを使ったりしながら巨大な支柱を現場で組んでくれました。
さすが、大工さん!